SS材と快削鋼の 被削性・切削性の違い
快削鋼/SUM材は、SS材の約1.3倍の被削性
SS材とSUM材は JIS規格上の違いがあり単純な比較が難しいですが、
切削性を評価する方法のひとつにある「被削性指数」を用いることで切削性を比較することができます。
この指数を用いた場合、硫黄快削鋼(SUM24L、ASK-2300など)のうち SUM22が基準値 100とされるのに対し、SS材(SS400、旧規格SS41など)は75〜80程度とされています。
※ 被削性指数: 数値が大きい方が削りやすい
この数値差から、快削鋼/SUMは SS材に比べて約1.25倍〜1.30倍の切削速度で加工が可能であり、加工効率や生産性に大きな違いが生まれます。

被削性指数が大きい ・削りやすい 快削鋼のメリット
– 複雑な形状や高精度な加工がしやすくなる
– 切粉(削りカス)が細かく砕けやすく、切粉の絡まりによるトラブルが起こりにくい
– SS材では機械が停止するような状況でも、快削鋼/SUMでは連続加工が可能
– 結果として、無人運転による自動化・省人化にも適している


