SUS303 よりも高性能なステンレス鋼「ASK-8000」は、 熱処理不要で高い硬度の材料です。環境に優しい次世代の材料|硬さ目安: HRC 40、HV400| SUS420やSK4からの変更もあります。

高硬度・高耐食 ステンレス鋼
ASK-8000

お困りではないですか ?


強度

強度不足のトラブル

・SUS303 やその他のステンレス鋼では強度が足りない。

・強度の高い材料に変更したら生産コストが増えてしまった。

・硬くて削りやすい材料が欲しい。

熱処理

熱処理工程のトラブル

・熱処理の工程が納期遅延に繋がっている。

・熱処理で部品が変形してしまう。

・SK4, SUS420系, SUS630(H900) の熱処理で半製品が過剰在庫化している。

メッキ

メッキ工程のトラブル

・メッキ処理後に外径が変化し規格外れて不良が多発している。

・環境規制により今後メッキ処理ができなくなる可能性がある。



SUS303より硬い 『ASK-8000』ステンレス鋼

削りやすい ・ 硬い ・ 錆に強い
高精度・高強度の部品にオススメの材料です。

さらに「ASK-8000」ステンレス鋼は 熱処理が不要! メッキが不要!

「SK4 や SUS420 の熱処理を無くしたい」
「SUS303 より硬い材料が欲しい」 
「HRC 40 前後の材料が欲しい」  に最適な材料です。

ASK-8000の特長


熱処理不要 × 高耐食 × 高硬度




  • 硬度  材料の段階で HRC 45 の硬度設計も可能
  • 加工性 SUS 303に匹敵する被削性
  • コスト 工数削減により、外注管理や生産コストを低減できる
  • 耐食性 SUS 303, SUS630 と同レベル
  • 環境性 鉄系材料+「焼入+メッキ」のムダ工程を省く、環境配慮型の材料

耐食性

塩水噴霧試験でSUS303やSUS630 と同等以上の性能

ASK-8000塩水噴霧試験_結果写真


硬さ

材料の外径によってはHRC 45 の硬度設計も可能ASK-8000硬度グラフ


使用後の硬さ推移

力が加わることでさらに硬度が上昇ASK-8000衝撃試験硬度グラフ


加工性・被削性

硬い割に削りやすい。(SUS 303 に近い被削性)ASK-8000切削性グラフ

実績・ご使用ユーザー様 多数

四輪・二輪、OA機器、医療機器、モーター、ヒンジ、シャフト …など

ASK-8000 採用製品 紹介

業界 部品用途 旧鋼種 ASK-8000 採用効果
OA 複合機 SUS420F 熱処理省略
金融機器 ATM SUS303, SUS420F2 硬度向上、熱処理/メッキ省略
二輪・四輪 計器用指針軸 SK95F 熱処理/メッキ省略
ATDミッション S45C 熱処理省略、面相度向上
スロットルバルブ SUS440C 熱処理省略、面相度向上
設備・機械 ショックアブソーバー SUS440C, SUS303 熱処理省略、硬度向上
位置決めピン SUS304 硬度向上
液晶加工治具 SUS304 硬度向上
医療 歯科用ハンドピース SUS303 振動による温度上昇抑制
歯科用ドリル SUS420J2 熱処理省略、耐食性向上
その他 釣具(リール) SUS420F 熱処理省略
遊技機 SUS303Cu, SUS304 耐摩耗性向上

採用パターン(1)

焼入処理 及び その後の表面処理が必要な S45C,SK95, SUS420F, SUS420J2, SUS440C 等からの切替で「各工程省略・リードタイム短縮・コストダウン」

実例

お悩み 焼入の工程がボトルネックで納期がかかっていた。
それに伴い、途中の半製品も在庫過多の問題があった。
材料  SUS420J2 ⇒ ASK-8000
加工 切削 ⇒ 焼入 ⇒ メッキ
形状 シャフト
効果 製造リードタイムを50%以上短縮
部品コストを10%削減
ASK-8000採用パターン(1)

採用パターン(2)

SUS303, SUS304 からの切替で「工程はそのままで部品強度UP」を達成

ASK-8000採用パターン(1)




材料データ


化学成分(wt%)

C 0.15~0.25、Si ≦0.50、Mn 7.50~9.50、P ≦0.05、S ≧0.12、Ni 1.50~3.00、Cr 13.00~15.00


物理的性質

基本質量(g/㎤):常温 7.8
ヤング率(KN/㎟):常温 199
ポアソン比:0.26
平均線膨張係数(10^6・℃):16.6
熱伝導率(W/m・℃):常温 14.9、100℃15.5
比熱(J/g・℃):0-100℃0.52
比電気抵抗(Ωm×10^8)常温 :66