フェライト系 鉛フリー快削ステンレス鋼
ASK-3200R

こんなお悩みありませんか?


耐食性

サビ発生

ステンレス鋼レベルの耐食性が必要

加工性

加工トラブル

穴曲がりが発生している


SUS303で加工トラブルが発生

環境

磁性・環境

将来の環境規制に備えて、鉛フリーの材料を使いたい


磁性

磁性・環境

磁気特性の良いステンレス材料を探している


将来の環境規制に備えて、鉛フリーの材料を使いたい


SUS303 レベルの耐食性で’磁石に付く’材料が欲しい



SUS303 より削りやすい フェライト系 快削ステンレス鋼
『ASK-3200R』

削りやすく、サビにくい特性で高精度・高耐食の部品におすすめです

さらに、
『鉛フリー』『良好な磁気特性』

ASK-3200Rの特長


驚異的な被削性

  • 耐食性 SUS430F以上、SUS303と同等
  • 被削性 ステンレス中 トップクラス
  • 磁性 着磁し 電磁ステンレスとして使用可能
  • 環境性 鉛フリーで環境規制に対応
  • 熱膨張率 10.1×10⁻⁶(℃)と低い

耐食性

塩水噴霧試験にてSUS430F以上、 SUS303と同等の耐食性を発揮

ASK-3200R_塩水噴霧試験

試験条件

① 試験用塩溶液 : 塩濃度50±5g/l,   pH6.5~7.2
② 噴霧室内温度 : 35±2℃
③ 試験時間   : 96h


被削性

ステンレス鋼でトップクラスの切削加工性

ASK-3200R切削性グラフ

試験条件:

供給材: φ10.00
チップ: 三菱マテリアル製 VP15TF
切込: 1.0mm
送り: 0.04mm/rev
切削速度: 150m/min

※被削性指数はSUS430Fの切削抵抗値を100として比較
※指数は大きいほど被削性が良い


磁気特性

良好な磁気特性により、電磁弁や弱電部品などに最適

ASK-3200R磁気特性
磁気焼鈍前 磁気焼鈍後
残留磁束密度 Br 保磁力 Hc 残留磁束密度 Br 保磁力 Hc
ASK-3200R 6,139 G (0.614 T) 8.37 Oe (666 A/m) 6,385 G (0.638 T) 2.24 Oe (178 A/m)
ME1F 8,891 G (0.889 T) 3.64 Oe (290 A/m) 9,985 G (0.999 T) 1.43 Oe (114 A/m)
ASK-2600S 8,234 G (0.823 T) 5.85 Oe (465 A/m) 8,854 G (0.885 T) 2.65 Oe (211 A/m)

  • 試験条件:
  • ① 供給材:φ10.00×250mm
  • ② 焼鈍条件:850℃×3h炉冷
  • ③ 測定機器:閉磁路型B-Hアナライザー
  • ④ 測定磁界強さ:500e

採用パターン

・SUS303 から ASK-3200Rへの切替で、生産性 UP  ※着磁化あり
・SUS430F から ASK-3200Rへの切替で、耐食性UP

ASK-3200R採用パターン




材料データ

化学成分(wt%)

C:≤0.03 Si:≤1.00 Mn:≤2.00 P:≤0.050 S:≥0.150 Cr:19.00~21.00 Mo:1.50~2.50 Bi:添加 Te:≤0.08


物理的性質

密度(g/cm³):7.6
ヤング率(KN/mm²):198
ポアソン比:0.20
平均線膨張係数:10.1×10⁻⁶/℃(0~100℃)
熱伝導率:20.7W/m・℃(20~100℃)
比熱:0.47J/g・℃(0~100℃)
比電気抵抗:63(Ω·m×10⁻⁸)常温


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