競争優位なステンレス鋼「ASK-8000」
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このページでは、ステンレス鋼 ASK-8000 の特徴と活用方法について、分かりやすくご紹介します。

ASK-8000 の使われ方と特性の理由

ASK-8000の使われ方 

 ASK-8000 は、強度と耐食性が求められるシャフト(回転軸)や位置決めピンなどに、多くのユーザー様からご愛顧をいただいております。

ASK-8000の材料特性 

 よく「SUS303 に近い切削加工性で、析出硬化処理なしに SUS630 近い強度と耐食性を両立した、既存鋼材にないバランス」とご紹介しますが、その理由は 化学成分 にあります。

 まず、鋼材は鉄以外の元素を加えると強度が上がります。ただし、どの元素をどれくらい加えるかで強化の度合いが異なります。

 次に、鋼材は引抜加工を施すことでさらに強くなります。こちらも、含有元素によって引抜加工した際の強化の度合いが変わります。

 これら二つの効果を最適に組み合わせた結果、ASK-8000 は熱処理なしでも高い強度を発揮します。

当社の加工工程はコチラ

切削加工性(被削性)とおすすめ工具

切削加工性 

 ASK-8000 は 硫黄を 0.12%以上含む成分設計で、切削加工性は ##SUS303 と SUS304 の中間(303 寄り)##のイメージです。

SUS304、SUS303、ASK-8000被削性指数

試験条件
① 供給材 :φ10.00
② チップ :三菱マテリアル製 VP15TF
③ 切込 :1.0mm
④ 送り :0.04mm/rev
⑤ 切削速度 :150m/min
※被削性指数はSUS304の切削抵抗値を100として比較しています。
※指数は大きいほど被削性が良いです。

外削

切りくずの破砕性、工具寿命ともに SUS303 に近く、十分な加工性があります。

ドリル加工

ドリルでは、切りくず破砕性や工具寿命は SUS303 ほどには至らないため、SUS304 の条件(超硬スタブドリルで送り量=ドリル径の約 1.5%)##からお試しいただくのがスムーズです。

切削加工におすすめの工具 

外削

一般的に使用される D 型 55°菱形チップで問題なく加工できます。
(確認条件:DCGT11T302・前逃げ角 7°・ポジティブ)
コーティングは AlCrN 系がおすすめです。
例:京セラ:PR1725、三菱:MS7025、住友:AC1030U

ドリル

同じく 超硬 AlCrN 系コーティングが好相性です。
例:京セラ:KDA、三菱:DWAE

切削加工後のリサイクルと製品ラインナップ

切削加工後のリサイクル 

 マンガンは製鋼工程で分離可能ですが、切粉・端材の扱いについては、お取引の回収業者様へ「200 系オーステナイト」としてご相談いただくのが確実です。
当社では
・200系
・300系
・有磁ステンレス
・鉄
の4区分で運用しています。

切粉の写真

製品ラインナップ 

 引抜材と研削材の両方をご用意しており、主軸移動型旋盤による高精度加工には特に研削材がマッチします。

まとめ

  • ASK-8000 は熱処理なしでも高い強度を発揮します。
  • ご使用になる工具は 超硬 AlCrN 系コーティングがおススメです。
  • 高精度加工には特に研削材がおススメです。

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